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今さらですが、愛のダカーポ


投稿者 あさひ 日時 1999 年 11 月 17 日 09:22:06:

本当に今さらなんですが、愛のダカーポについての感想かかせていただいてよいでしょーか。
というのも、放送後しばらくはあまりのことに言葉も出なくて(作った人が見てたらすまん)感想なんてかける状態じゃなかったのと、例年通り期待して落とされたので文句しか出てこなかったと言うのが正直な感想。
 けれど3か月たって、「これは駄作」と割り切って見てみると、意外といいところ、そしてやっぱりダメなところが冷静に見えるものですね。
というわけで、遅ればせながら個人的な感想(あまで私見)書かせていただきます。
長いです。面倒な方は飛ばして下さいね(笑)。

まず冒頭シーン。「意外といいじゃん」なことに気付きました。不二子が色気があるので(わざとらしいくらいだが・笑)、増山さんの声が死んでない。こいつは喜ばしい(笑)。余計な人の出てこない「二人のシーン」 てのも期待膨らませてくれるし、シリアスな雰囲気にまあまあ適度な笑いが組み合わさって、バランス悪くないですね。

オープニングで半裸状態の不二子とルパンがバイクに2人乗りして、不二子が後席で銃うつとこなんかは結構かっこよかったです。

しかし問題はここからですね。
好みでいうと「オープニングはストーリー追うよりデザインちっくな方がいいっ」とかなっちゃうんですが、それ言うときりないので別として、最低限のことだけ。

とりあえず第一の失敗「ナザロフ」。この手の「お調子者キャラ」を出したのが大間違いだったと思います。なぜなら「やり手のお調子者」はルパン1人で十分だから。あげく「ふーーじこちゃーーん」までかぶってるし。製作者が何を狙ったのか知らないけど、ひとつの作品に同じ色のキャラは二人いらないというのはものを作る人間としての最低限の心得です。ドラえもんの中にジャイアンとブタゴリラが両方いてもしょうがないでしょう?それと同じです。
ナザロフというお調子キャラを作ったことで、ルパンにシリアス部分を強要することになってしまい、そのしわ寄せとして次元と五右エ門にギャグとアホの役割が回ってきてしまっている・・・こんな悲しいことはない(泣)。
 もともとのルパンというのは(注・私は原作より新ル世代で育ったのでその観点からお話しさせていただきますね。個人的で申し訳ありません)、次元と五右エ門のクールさ、頑なさを、ルパンっていう型破りな男がほぐすことで3人うまくいってた・・・ってイメージがあるんです。
 それが今回はまったく逆になってしまっててなんだかなあって感じです。
 そしてここ最近のヒロイン(全員ではないが)に言える問題は、やっぱり不二子とかぶってるということです。
 中途半端に大人な年令で、美女で、口も達者なある程度知恵のある女。「一体何がしたくてわざわざ不二子をおしのけてまで出てくるの、あんたたちは?」と言わざるを得ないです。スネ夫とトンガリが同じ作品に出てもししょうがないのだ!!(またこの例えかい)

 クラリスなんかの場合は、「全く不二子とは異種の人間」だったから無駄がなかったのだと思います。それができないのに無理にヒロインを出そうとするから、こんなことになってしまうのでは。
 だいたい今回の不二子は「記憶喪失ってなんだ?人格まで変わるのか?」って感じでした。「何に魅力を感じるか」とか、そういうのって変わらないんじゃないんでしょーか・・・。
 一体不二子を記憶喪失にすることで、何がしたかったんだろう。色気を意識的に消し去った増山さんの悲鳴は、聞いてられませんでした。不二子の最大の武器である「色気」を無くして、ひきかえに何か意味あるものを得たのか?と謎です。

 敵のスケールの小ささは長年の問題だけど、今回の場合はそれ以前に「結局誰が敵なんだ?」という因果関係がまったく明確でないのがいかんと思います。
 ナザロフがいっちゃん目立ってるけど、ボスなわけじゃなくて、しかもボスにはナザロフを包括するほどの器がないし。
 結果的に「ムキムキの肉体」だけに頼ってるという・・・頭悪うーーーーーっ!!!!(涙)
 悪役の頭となる人は、最初からその威厳をちらつかせとかなきゃ。後になっていきなり出てこられても全然気持ち盛り上がらないし、出てきても部下にナメられてるようじゃ、なんの威厳もない。そんな人に何度も不二子をさらわれて、翻弄されてるルパンも「小物」ということになってしまう・・・。年に一度しか会えないルパンなのに、毎年かっこわるくなってく一方じゃ悲しいです。

あと、ルパンにべたべたのギャグは余計だと思います。
「いい映像作品てのはいい男と一緒」で、気の利いた冗談をさらっと言ってのける」からかっこいいのであって、ドタバタして「俺って面白いだろ」とギャグ飛ばしてるような男(作品)ははっきし言ってうざったいです。
 もちろん作る人が「いい男」でなきゃ、作品にも現れないんでしょうね。昔は制作者さんもさながら、山田康雄さんが何よりもそういうエッセンスを大事にしてらした気がします。今の人はその「面白さ」をはき違えてないかなあ。
アニメ自体のギャグが、子供向けでレベル低いものだからそうなっちゃうんでしょうか。(でも子供ってのは大人が思ってるほどばかじゃないから、良質のものを見せればちゃんとわかるんですよね)ルパンは「アニメであってアニメでない」ってことを、もう一度考え直して欲しいです。最近のルパン、「アニメ」にかぶれ過ぎ。

 まあ今回のに関しては、タイトルからして仕方なかったんだろうか・・・。「愛のダ・カーポ」だもんなあ。「ふりだしに戻る」みたいな意味だし。「2時間無駄だったなあ」って思って当然か。しかし、せっかくゴールデンタイムのニ時間枠なのになんてもったいない・・・。

 なんか書きたいことありすぎて、とても書ききれない状態になってきた・・・(笑)。まとまりがなくてごめんなさい!基本的には多分今までみなさんが言ってたことと大差ないんですけど、とうしてもかきたかったので。
 長くなってスイマセン!読んで下さった方ありがとうございました。
 結局批判みたいなのが多くなってしまいましたが、これもルパンを愛するゆえだとご理解いただけると幸いです。
 意見のある方は、ぜひぜひレスして下さいねっ。
 

 


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