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投稿者 あっしー 日時 1998 年 8 月 03 日 16:49:19:
そう！議論はみんなで熱くなってやりましょう！
みんなが「自分のルパン」を持っているのは周知の事実。
そして新作が作られて、自分の好きなルパンと違ってしまうとつい、ファンとしてはつい反論をしたくなるもの。じゃぁ、見なきゃいいじゃんと言われても、ルパンが好きだからこそ「今回はどんなんだ！？」と思っても見ちゃうんだよね。一方的な自分の趣味嗜好だけを押しつける意見はＮＧだけど、つまらなかったら「つまらん！」というのも感想としては全くＯＫでしょう。
そんで、おいらの「炎」の感想。（長いんです。つらい人は飛ばしてください）
ルパン全体論になっちゃうけど、ＴＶスペシャルはどれもつまらないなぁ。勿論今回も。ルパンはある種、特殊な作品です。普通キーとなるクリエイターがいて、例えばマクロスだったら河森正治、ヤマトだったら西崎某、ガンダムだったら富野某（関わっていないシリーズも多いが、メインはあくまでも揺るがない）、エヴァだって庵野某が関わらないことは想像できないですよね。
でもルパンはその点めちゃくちゃ！なんたってＴＶシリーズ放映中に公開した映画のスタッフが全然ＴＶの人とは違うなんて普通ないでしょう！
それでもガンガン作り続けてきた結果、「ルパンはどのスタッフが作ってもＯＫ！」という不文律ができあがったわけです。そしてそれが「マモー」や「カリ城」という傑作を生み、ＴＶスペシャルという画期的な形式も作り出したんだと思います。
そして今、思うこと。おいらのフェイバリットは旧ルパンです。前半の大隅ルパンのダークさも後半の宮崎ルパンのばかばかしさも両方大好き。比べれば大隅ルパンの方が７：３で好きかな。で、アニメとしては一番古い旧シリーズを好きになっちまった訳なので、その後２５年間くらいずーっと「今度のルパンはどんなんだ！？」って思って見ていた。新ルパンの頃は若気の至りで「俺の好きな旧作と違う！」と毎週怒りながら見ていました。でも年を重ねるにつれて「今度のは面白いかな？」という作品の出来で見るようになってきたのです。ですから大隅ルパン信仰者でも「暗殺指令」はいまいちでした。
ちなみに「ＤｏＡ」も完成度は低かった。
ルパンの活躍できる場はものすごく難しいと思います。宮崎さんが言っているように「今更ルパンが盗むに値するものなんか無い」のかもしれません。ですからどれも最近のテレビＳＰルパンは非常に中途半端なんです。殺し屋としても泥棒としても。ただルパンという人気キャラを使ったバラエティアニメ化している傾向が強いのです。もちろんそうでないものもありますが、どうしてもルパンの行動にモチベーションが伴っていないのです。それは最初に書いた「キーとなるクリエイターの不在」が原因なんじゃないでしょうか？「ルパンとはこういうキャラだ！！」と言い続ける絶対的なルパン像を持つ人がいないことの弊害が今頃出てきたんです。どんなんでもいいから面白ければルパンだ！ってことも重要ですが、じゃあルパンとは！？という問いに、見る側が納得できる回答を出して作品を作れる人が最近いないからだと思います。
そして難しいところはそれが解決されただけでは作品が、面白くなるわけではないこと。（故に「暗殺指令」はいまいちだった）それが元になって初めて面白いものが出来る土台が用意された位のことだと思います。
どうやったら面白いものが出来るか？それはおいらごときが「これだ！」なんて書けるもんじゃないですが、ひとついえることは「もっといいものが出来るはずだよ！」ということ。絶対にわずか正味２２分しかない「ルパンは燃えているか！？」より面白いＴＶＳＰはありません！優れた脚本、作画、演出、ｅｔｃ。かつては出来たのです。２５年も前の作品に負けてどうするんですか？！もっと本気で、もっと真剣に作品の質を向上させる努力を制作者サイドに要望したいです。その日が来るまできっとずっと待っています。
「炎」を見ていて一番感じたことでした。
いやぁ、すんません長くて・・・・。最後まで読んだ人には感謝。